匣*hako
言葉は咲いて散る




喩えば、 傲慢にも握りかえした手


僕が僕なりに出した結論


さよなら


天使




僕はもう独りで行ける





残された言葉に
僕はただ
為す術もなく

【空の鳥籠】





「イメージ」


君の口から出るたびに
そんなものはなかったのよと
壊したくなる甘い幻想





「真夜中のひとりごと」


ただ、ときどき、風が通り過ぎるように、
不意に思い出して、
少し心を痛めてくれたらいい。





やさしい日射しに
強い風が吹いた


髪を巻き上げて
春の名がゆく




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言葉は今日も地に落ちる
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